みなさんこんにちは、じぃ~じです。本日は覚えにくい構文を解説します。
英語を勉強していた時に、次の構文に出会ったことはありませんか。
具体的には
I had no sooner uttered the words than I regretted them
(その言葉を発してすぐに後悔した)
No sooner had I sat back and relaxed than my wife asked me to do the chore.
(私がソファーに腰かけるとすぐに妻が家事を頼んできた)
という文です。
この
no sooner than
という表現がなぜ
…するとすぐに
という意味になるのか不思議に思ったことはありませんか
そして、それが理解できないまま丸暗記をしているということはないでしょうか。
今回の記事ではなぜno sooner thanが「…するとすぐに」という意味になるのかということを丸暗記に頼ることがなくなるように解説していきたいと思います。
no sooner … than ~のポイント
no sooner thanを丸暗記でなく理解するためのポイントは全部で3つあります。
この3つを確実に理解すれば、no sooner thanの文に出会っても困ることはないでしょう。
その3つのポイントとは以下の3つです。
それでは順番に説明します。
no 比較級 thanは矢印2つ
no sooner thanは比較の単元の中の
no 比較級 than …
の構文と同じです。
例えば次の文を見てみましょう。
He is no more intelligent than a cat.
no 比較級 thanの構文を理解する時のポイントは
です。
1本目の矢印は比較級を真逆の意味にする矢印
2本目の矢印はthanを打ち消す矢印、つまり「差があるthan」を「差がない」にしてしまうのです。
そのポイントを使って意味をとると次のようになります。
文の意味は気にしないでいただきたいです(笑)。
これをno sooner thanの次の文に当てはめるとどうなるでしょうか。
I had no sooner uttered the words than I regretted them.
後半のthanを打ち消すというイメージを強く持つとわかりやすいかも知れません。
ひとまずここでは
utter the wordsとregretの時間の差がない
ということをイメージしておきます。
大過去と過去で先に起きたのは
次に時制に注目します。
no sooner thanの構文では前半の文は過去完了形になっています。
過去完了形は
「大過去」
という考え方も持ち、過去形よりも前に起きたことを表します。
先ほどnoで「時間の差がない」と説明しましたが、差がないことを示しつつもどちらが先の起きているかは明確に示されています。
ですから
I had no sooner uttered the words than I regretted them.
では
uttered the words
と
regretted them
の時間の差はないけど
utteredの方が先
ということで
言葉を発するとすぐに後悔した
という意味になるのです。
倒置の公式「否定語+疑問文」
次に倒置の公式について説明します。
倒置の公式の1つに
「否定語+疑問文」
というものがあり、no sooner thanの
no sooner
のカタマリで否定語と解釈されるためno sooner thanの構文にも倒置が存在します。
次のスライドで代表的な
「否定文+疑問文」の倒置
のパターンとno sooner thanのカタチを比べてみましょう。
ちなみになぜ倒置にするかというと、よりインパクトのある文にするためです。
日本語でも
猫が鳴いている
という普通の文に比べて
鳴いている。猫が。
と倒置にすると印象が強くなります。
英語の倒置構文がある理由の1つは印象を強めるためです。
逆に言うと意味に変わりはありません。
あの有名ドラマのセリフを英文解釈
no sooner thanが理解出来たところで、次の例文の意味を考えてみて下さい。
No sooner had the words come out of my mouth than I wondered if they were true.
こちらは有名な海外ドラマSex and the Cityで登場したセリフです。
解説は次のスライドをご確認ください。
no sooner thanという構文は一見受験英語に出る難しい構文のように感じます。
しかし、海外ドラマのセリフでも登場するくらい日常生活で使われている表現なのです。
現在英語を学んでいて、難しいと感じていても実際に使われると思うとやはり大事だと実感していただけると思います。
英文法を知っていて損はない
いかがでしたか。
今回は英文法の中でも難しい構文
no sooner than
を丸暗記に頼らない解説をしました。
海外ドラマにも登場したことでより、英文法をより身近なものとして日々学習してもらえると嬉しいです。
是非、参考にしてみて下さい。
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