みなさん、こんにちは、じぃ~じです。
今回は英語学習の初心者に向けて
関係代名詞で2つの文を1つにするやり方
を
スライド&例題つき
で徹底解説します。
関係代名詞は量も内容も多いので、英語学習においては挫折ポイントではあります。
このブログではそんな関係代名詞を細かくセクションを分けて説明しますので、是非他の記事にも目を通して見てください。
理解を深めることで、得点に結びつける
関係代名詞とは
関係代名詞とはどういうものか、という記事はこちらになります。
まずは意味をとれるようにしようという目的の記事です。
関係代名詞の種類
関係代名詞の種類は次の表のようになっています。
今回とは別に
どの関係代名詞を入れるか
というテーマで記事を書きたいと思うので少しお待ちください。
主格の関係代名詞でつなぐ
まずは、主格の関係代名詞を使って2つの文をつなぐやり方を説明します。
次の2つの文をつないで関係代名詞の文を作ります。
- I have a friend.(私には友達がいる)
- He lives in America.(彼はアメリカに住んでいる)
この時、とても大事なのが
ということです。
この説明だとわかりにくいと思いますが、具体的に言うと
a friend = He
が成り立っていることです。
そのうえで、関係代名詞で2つの文をつなぐには次の4つのステップが必要です。
STEP1 : 前の文の名詞と一致する代名詞が後ろの文にある
(a friend = Heが成り立つ)
STEP2 : 後ろの文の代名詞を関係代名詞に置き換える
(Heをwhoに置き換える)
STEP3 : 関係代名詞をその文の先頭に持ってくる
(whoを前に出すということでこの文の場合には不要)
STEP4 : 前の文の名詞の直後に文をくっつける
(a friend にwho以下の文をくっつける)
実際の手順をスライドにまとめました。
I have a friend who lives in America.
(私にはアメリカに住んでいる友達がいる)
となります。
先行詞がa friendで人、後ろの文の置き換えた代名詞がHeという主格の代名詞だったので関係代名詞はwhoを使うということになります。
目的格の関係代名詞でつなぐ
次に目的格の関係代名詞を使って文をつなぐやり方を説明します。
次の2つの文を関係代名詞でつないでみます。
- This is the book(これは本です)
- He wrote it last year.(彼が昨年それを書きました)
今回、この2つの文の間で「=(イコール)」で成り立っているものは何かわかりますか。
そう、それは
the book = it
ということです。
そのうえで、先ほどと全く同じ4つのステップで文をつないでいきます。
STEP1 : 前の文の名詞と一致する代名詞が後ろの文にある
(the book = itが成り立つ)
STEP2 : 後ろの文の代名詞を関係代名詞に置き換える
(itをwhichに置き換える)
STEP3 : 関係代名詞をその文の先頭に持ってくる
(whichを前に出す)
STEP4 : 前の文の名詞の直後に文をくっつける
(the bookにwhich以下の文をくっつける)
この手順をスライドにしたものがこちらです。
This is the book which he wrote last year.
(これは彼が去年書いた本です)
となります。
先行詞がthe bookで、置き換えた代名詞はwroteの目的語になっていたitでした。
先行詞がもの、目的格の関係代名詞なのでwhichでつなぐことになります。
所有格の関係代名詞でつなぐ
3番目に所有格の関係代名詞で2つの文をつなぐやり方を説明します。
次の2つの文を関係代名詞でつないで文を作ります。
- I have a friend.(私には友達がいる)
- His brother is a singer.(彼の兄は歌手だ)
では、この2つの文の間で「=(イコール)」で成り立っているものは何かわかりますか。
そう、それは
a friend = his
ということです。
所有格になると少しわかりにくいですが、代名詞であるということを忘れないでください。
そのうえで、先ほどと全く同じ4つのステップで文をつないでいきます。
STEP1 : 前の文の名詞と一致する代名詞が後ろの文にある
(a friend = hisが成り立つ)
STEP2 : 後ろの文の代名詞を関係代名詞に置き換える
(hisをwhoseに置き換える)
STEP3 : 関係代名詞をその文の先頭に持ってくる
(whoseを前に出す。今回の文ではこの手順は省略される)
STEP4 : 前の文の名詞の直後に文をくっつける
(a friendにwhose以下の文をくっつける)
この手順をスライドにしたものがこちらです。
I have a friend whose brother is a singer.
(私には兄が歌手の友達がいます)
直訳すると日本語がぎこちないですが、慣れていきましょう。
先行詞はa friendの人ですが、置き換えられている代名詞が所有格のhisとなっています。
所有格の関係代名詞は先行詞に関わらずwhoseとなります。
挿入型の問題
さて、これまで主格、目的格、所有格の3種類の関係代名詞を使って文をつなげる練習をしてきました。
しかし実は、今までの文は前の文の最後の単語が先行詞になっており、2番目の文をただくっつけるだけというとても簡単なものでした。
今回は関係代名詞が途中に挿入されるタイプの文を作ってみたいと思います。
- The girl is Tomko.(女の子は智子です)
- I met her yesterday.(私は彼女に昨日会いました)
今回、この2つの文の間で「=(イコール)」で成り立っているものは何かわかりますか。
とてもまぎらわしいですが、それは
the girl = her
ということです。
Tomokoではないので注意してください。
関係代名詞は名詞に対して「どんな」と修飾する働きがありました。
固有名詞は修飾されるまでもなく1つしかないものなので、今回の関係代名詞の問題には適応されません。
詳しくは制限用法と非制限用法を説明したこちらの記事をご覧ください。
さて、挿入型の問題でも2つの文を1つにつなぐ方法は同じです。
先ほどと全く同じ4つのステップで文をつないでいきます。
STEP1 : 前の文の名詞と一致する代名詞が後ろの文にある
(The girl = herが成り立つ)
STEP2 : 後ろの文の代名詞を関係代名詞に置き換える
(herをwhomに置き換える)
STEP3 : 関係代名詞をその文の先頭に持ってくる
(whomを前に出す)
STEP4 : 前の文の名詞の直後に文をくっつける
(The girlにwhom以下の文をくっつける)
この手順をスライドにしたものがこちらです。
挿入型の場合はSTEP3の関係代名詞を文の先頭に出すという手順と、STEP4の先行詞と関係代名詞をくっつけるという手順がとても大事になります。
先行詞と関係代名詞は必ずくっついているという感覚を持っておきましょう。
例題に挑戦しよう!
それでは例題をやってみましょう。
( )内の関係代名詞を使い、下線部を先行詞と考えて2つの文をくっつけてみましょう。
①I have a friend. He lives in Sapporo.(who)
②Is this the train? It goes to Hakata.(which)
③This is the book. I read it yesterday.(which)
④Show me the letters. You received them from Taro.(which)
⑤Do you know the girl? Her father is a soccer player.(whose)
⑥I have a cat. Its name is Mike.(whose)
いかがでしたか。
正解は
①I have a friend who lives in Sapporo.
(私は札幌に住んでいる友達がいます)
②Is this the train which goes to Hakata?
(これは博多に行く電車ですか)
③This is the book which I read yesterday.
(これは私が昨日読んだ本です)
④Show me the letter which you received from Taro.
(太郎から受け取った手紙を見せてください)
⑤Do you know the girl whose father is a soccer player?
(お父さんがサッカー選手の女の子を知っていますか)
⑥I have a cat whose name is Mike.
(私はミケという名の猫を飼っています)
今回は前の文の最後の名詞が先行詞のパターンでした。
今度は次の挿入型にもチャレンジしてみて下さい。
①The girl is Momo. She is watching TV.(who)
②The notebook is yours. It is on the chair.(which)
③The letter was from Taro. I got it yesterday.(which)
④The man was Taro’s brother. I met him at the station.(whom)
⑤The building is our school. Its roof is blue.(whose)
⑥The mountain is Mt. Nasu. Its top is covered with snow.(whose)
いかがでしたか
正解は
①The girl who is watching TV is Momo.
(テレビを見ている女の子はももです)
②The notebook which is on the chair is yours.
(椅子の上のノートはあなたのものです)
③The letter which I got yesterday was from Taro.
(私が昨日受け取った手紙は太郎からでした)
④The man whom I met at the station was Taro’s brother.
(私が昨日駅であった男性は太郎の兄です)
⑤The building whose roof is blue is our school.
(屋根の青い建物は私たちの学校です)
⑥The mountain whose top is covered by snow is Mt. Nasu.
(頂上が雪でおおわれている山は那須岳です)
まとめ
いかがでしたか。
今回は
関係代名詞で2つの文をつなぐやり方をスライド&例題つきで解説しました。
中学生や高校生はもちろん関係代名詞を使って文をつなぐ方法からしっかり学習すると思います。
一方、社会人の英語学習者の皆さんは、なかなか詳細に関係代名詞の学習をする機会はあまりないかもしれません。
1つずつ丁寧に理解を深めると、TOEICや英検など様々な問題にも対応できるようになると思います。
是非、参考にしてみて下さい。
最後までお読みくださり、ありがとうございました。