みなさんこんにちは、じぃ~じです。本日は最近、好評をいただいている文法解説をやっていきます。
強調構文は受験英語では定番ですが、実はTOEICや英検、さらに日常会話でもよく登場する表現です。
強調構文を理解することで、英語への理解がさらに広がり試験で得点が取れるようになるいだけでなく日常会話の幅も広がるはずです。
今日は強調構文について理解を深めていきたいと思います。
強調構文のイメージ
まず、
何のために強調構文があるのか
ということを知っておきましょう。
強調構文の目的は話のヤマとオチをつけることです。
言葉を用いたコミュニケーションが発生する限り、話に抑揚をつけたり、ヤマやオチをつけたりすることは日本語でも英語でも変わりありません。
例文のように単語の順番を変えるだけでも印象が変わりますよね。
強調構文は話に抑揚やオチをつけるものだと理解しておいてください。
強調構文の作り方
続きまして、強調構文の作り方です。
強調構文の作り方は実はそんなに難しくありません。
強調構文の枠組みは
It is … that ~
ですが、まずは普通のSVの文を作ります。
次に強調したい部分を…に、残りの部分を~に残すだけです。
実際に次の文でそれぞれ指定した箇所を強調する文を強調構文で作ってみましょう。
Bill broke the window yesterday.
①the windowを強調する文
②Billを強調する文
やってみたら次のスライドを見て下さい。
いかがでしたか。
英語を見て何を強調しているかがわかること
普通の文を強調構文に直せること
が強調構文では大事です。
強調構文の訳し方
続きまして、強調構文の訳し方を解説します。
強調構文の訳し方はその型に当てはめて機械的にやるのが一番わかりやすいです。
ではこの型に当てはめて次の例文を日本語に訳すとどうなるでしょか。
①It is the window that Bill broke yesterday.
②It is Bill that broke the window yesterday.
ポイントはIt is … that~ の
~に当たる部分を先に、…に当たる部分(色付けした部分)を後半に持ってくることです。
正解は次のスライドのようになります。
いかがでしたか。
残念ながら最近では受験でも日本語訳が出題されることは減ってきています。
しかし、自分で勉強する時に日本語訳があったほうがわかりやすいという場合もあると思います。
強調構文を日本語に直す必要がある場合には是非参考にしてみて下さい。
ここでより実践的な英文を扱ってみたいと思います。
次の英文の意味を考えてみて下さい。
こちらはこのブログでもおなじみのSex and the Cityのワンシーンより。
服装がダサくて理屈っぽい男(この文ではそれをturtleと揶揄)を自分好みに染めようとするものの、やっぱり駄目だったというシーンです。
It was then that Samantha realized that even with all her effort, he was still just the turtle in black.
直訳的には
「どれだけの労力をもってしても、彼は黒い服を着たカメなのだとサマンサが悟ったのはその時だった。」
翻訳的には
「彼女は悟った、どれほど力を注ごうともタートルはタートルなのだ」
となっています。
It was then that Samantha realized that …
thenが①に当たる部分、Samantha以下が②に当たる部分で強調構文が使われています。
このように海外ドラマでも使われるということは、受験のための英語ではなく日常でも使うための英語だということがわかります。
強調構文の疑問視疑問文
続きまして、強調構文の疑問詞がついた疑問文について説明します。
強調構文の疑問視疑問文は実はとても簡単です。
次のスライドを見て下さい。
スライドのように
It is … that~
の…に当たる部分を疑問詞に変えて it と is の場所を入れ替える。
中1で学習するような内容ですね。
それでは次の問題を考えてみて下さい。
[例文1] It was Tom that has brought this news.
Tom(人)をたずねる疑問文を作ると
Who was it that has brought this news?
(誰ですが、この知らせを持ってきたのは)
[例文2] It was in front of the station that the accident happened.
in front of the station(場所)をたずねる疑問文を作ると
Where was it that the accident happened?
どこなの、その事故が起きたのは
となります。
強調構文と形式主語構文(It…that~構文)の違い
最後に強調構文と形式主語構文の違いを説明します。
この2つはともに
It is … that~
というカタチをとるので同じものと判断してしまいがちですが、実は大きく違います。
入試や試験、日常会話でその違いを説明しなければいけない場面はないと言ってもいいですが、英文法を学ぶ上では知っておいた方がいい知識です。
それでは2つの構文の違いを説明した次のスライドをご覧ください。
強調構文か形式主語構文かを見分けるためには2つの方法があります。
①の条件は語順を入れ替えて成り立てばOKです。
では例文を見てみましょう。
上の文は「窓を割ったのはトムだ」という強調構文
下の文は「トムが窓を割ったというのは信じられない」という形式主語構文
です。
また、②については中学・高校で習う形式主語構文It is … that ~では、
It is important that, It is necessary that,
など形容詞が入っていたことを思い出してください、
まとめ
いかがでしたか。
今回は強調構文のイメージ、作り方、訳し方、疑問詞が入った疑問文、形式主語構文との違いを説明しました。
強調構文という仰々しい名前がついた文法事項ですが、海外ドラマのセリフでも登場しているように、実際の英会話の場面でも使う機会が多くあると思います。
文法をしっかり学べば試験の点数や資格に有利なだけでなく、会話の幅も広がります。
是非、参考にしてみて下さい。
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